ウシやブタがお肉になる場所を「と畜場(とちくじょう)」といいます。
「お肉の獣医(じゅうい)さん」のお仕事は、「と畜場(とちくじょう)」でお肉になるウシやブタを検査(けんさ)することです。
農場から「と畜場(とちくじょう)」に運ばれてきたウシやブタは、生きているうちに「お肉の獣医(じゅうい)さん」の最初の検査を受けます。検査の前に死んでしまったウシやブタは、お肉になりません。
この検査(けんさ)で「お肉の獣医(じゅうい)さん」はウシやブタの体をよく見たり、体温計を使って体温を計ったり、聴診器(ちょうしんき)を使って心臓(しんぞう)の音を聞いたりして、病気や悪いところがないか調べます。ここで悪いところがなければ、ウシやブタは「と畜処理(とちくしょり)」されます。
「と畜処理(とちくしょり)」では、ウシやブタは苦しまない方法で命を絶(た)たれます。そして、肉や内臓(ないぞう)、皮などに分けられていきます。
解体の途中(とちゅう)でも「お肉の獣医(じゅうい)さん」の検査(けんさ)があります。
「お肉の獣医(じゅうい)さん」は、筋肉(きんにく)や、内臓(ないぞう)、脂肪(しぼう)や骨(ほね)を、ひとつひとつ目でよく見て、病気や悪いところがないか調べます。悪いところがあれば、そこを取り除(のぞ)きます。