食肉衛生検査所の仕事

　
• 食肉に供するためと畜場に搬入された、牛、馬、豚、めん羊及び山羊について、１頭ごとに病気の有無について検査をして食肉の安全確保に努めています。
• 牛海綿状脳症（ＢＳＥ）の検査については、平成２９年４月から健康牛を対象とした検査を廃止し、２４ヶ月齢以上の牛のうち、神経症状又は全身症状を示す牛について検査を行います。
• 食肉に供するため食鳥処理場に搬入された鶏、あひる、七面鳥などの食肉の病気の有無を検査しています。また、認定小規模食鳥処理施設（年度３０万羽以下の処理）について監視指導をして、食肉の安全確保に努めています。
• 食肉中の合成抗菌性物質、農薬等有害物質の検査を行っています。
• と畜場及び食鳥処理場設置者、従業員等に講習会等を実施して、施設の衛生指導を行っています。
• 獣畜・食鳥などの疾病及び微生物制御等のための、調査研究を行っています。
  
  また、精密検査においてもＯ１５７、サルモネラ等の検査、合成抗菌性物質等の食肉に係る有害物質の検査と対策に積極的に取り組み、安全な食肉の供給に検査所職員一同努めています。
  
  なお、食鳥検査については、平成１５年４月１日より、県が指定検査機関（社）青森県獣医師会に検査業務を委任し、実施しています。

↓生体検査
↓内臓検査
↓枝肉検査
食鳥検査

精密検査

と畜検査・食鳥処理場における検査は、検査員の肉眼的検査で診断されていますが、即断できない微生物、寄生虫に罹っていることもあることから、各種の精密検査を実施して科学的な根拠をもとに食肉の安全性確保を図っています。
	微生物学的検査
	敗血症、豚丹毒などの細菌性疾病を診断するため菌の培養検査、血清学的検査等を実施しています。 また、食肉等に付着している細菌（食中毒菌等）の性状等も検査します。 （例：Ｏ１５７、サルモネラ等）
	病理検査
	全身性をも含めた腫瘍、白血病等の疾病を診断するために、血液検査、病理解剖及び組織学的な検査をします。
	理化学検査
	黄疸、尿毒症等の疾病を診断するため各種の測定機器を用いて検査します。 また、食肉中の残留有害物質（合成抗菌性物質、農薬等）の検査も行っています。